レイバー デー

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9月の第一月曜日はレーバー デーという祝日。昔は労働者の日ということで色々な政治的な運動が行われていたが、今では家族や友人たちを集めてパーティーになることが多い。写真はHotel FigueroaでのWAVEY Pool Party。

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レイバー デーの情報

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プールサイドで思い思いに過ごす人々

毎年9月の第一月曜日はレーバー デーというアメリカ連邦政府が定めた全国的な祝日。夏季最後の3連休となるため家族旅行などに出かける人も多い。

2015年のレイバー デーは9月7日(月)となっている。121年前の1894年に議会に承認され、正式な祝日となっている。

一般的には夏の終わりとされていて、アメリカの北方の地域によっては秋の風が吹き始める。一方、ロサンゼルスはいまだ夏真っ盛りで、とても夏の終わりとは思えないところ。

一般的なアメリカ人のレイバー デーの過ごし方は、家族や友人たちを集めてホーム パーティーをしたり、街中で行われるイベントなどに参加することが多い。この時期にアメリカンフットボールのシーズンが始まり、プロのNFLとカレッジフットボールが開幕する。ファンにとっては楽しみが増える時期。

各地でイベントが行われるが、ダウンタウン ロサンゼルスにあるHotel FigueroaではThe Wellというヘアサロン&ブティックとDim Makというイベント会社が主催しているWAVEY Pool Partyが催された。音楽とお酒が用意され、集まった人たちはプールサイドで思い思いに過ごしていた。(お酒が飲める21歳以上対象)

Hotel FigueroaはL.A. Liveに隣接していて、映画やテレビドラマなどの巨大な壁広告が描かれていることでも有名。1925年に建てられた古いホテルで、内装は歴史ある風合いをとどめている。立地が良いこともあって利用客も多いが、客室は相当古い感じ。

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Hotel Figueroaの巨大広告

1800年代後半の労働者は、ほとんどが何らかの工場の労働者や農業従事者で、いわゆるブルーカラー労働者の人口が多かった。

自由や民主主義を掲げるアメリカだが、同時に資本主義でもあって、資本家に富が集まる社会構造になっている。労働者は搾取され、低賃金・長時間労働を強いられていた。

自由主義、民主主義がないと資本主義は成り立たないが、資本主義は労働者の犠牲の上に成り立っていたという社会制度としての自己矛盾がかなり表面化していた時代。

経営者や資本家はその時々の景気の良し悪しを理由として営業努力をする手間を惜しみ、手が付けやすいところから対策を講じていた。つまり、コストを減らして利益を維持するために、安易に労働者を解雇し、給料を下げ、労働時間を長くしたりする対処をした。経済全体を俯瞰すると、労働者の懐具合が寂しくなると商品やサービスを購入することを控えるため、自社の製品も含めて売れなくなるので、景気の悪化に歯止めがかからない状態になる。

一方、経営者や資本家は会社の生き残りを絶対命題に掲げているので、他がどうであろうと自社の利益を最大化しようとする。雇われている労働者は給料はカットされる上に、低報酬での残業なども強要されるようになり不満がうっ積する。

1882年の9月5日にニューヨークで初めて労働者たちが、政治的な発言をする場を含めたパレードを行ったことがレイバーデーの起源と言われていて、数年後には9月の第一月曜日に開催日を変更している。

1886年にはいよいよ労働者たちの我慢が限界に達し、5月1日に労働者のストライキとデモが発生。あまりにも長い労働時間を是正してほしいと、8時間労働制を求めていた。

そのさなか、治安維持警戒中の警察官に労働者数名が射殺された。その報復として数日後に爆弾事件が起こり、警察官数名と労働者数名が犠牲になった。(Haymarket affair)これがいわゆる5月1日に行われるメーデー(May Day)が創設されるきっかけになった事件。

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ホテル内部の様子

こういった一連の事態を重く見た当時のアメリカ大統領Stephen Grover Clevelandは労働者陣営と和解することを最優先の政治課題としていた。

その後の1894年に賃金カットなどに怒った鉄道労働者たちがストライキに踏み切った際、暴徒化した労働者に対抗するために、陸軍と連邦保安官によって多数の労働者が殺害される事件が起こった。(Pullman Strike)Haymarket affairから数年が経ってもなお、労働環境は改善されなかった。

この事件の数日後、アメリカ連邦政府はレイバー デーを連邦の祝日とした。法案は全会一致であっという間に議会を通過したという。

政府もさまざまな労働問題に施策を打ち出していく姿勢があることをアピールして、事態を鎮静化させる必要があった。オレゴン州ではすでに1887年の段階でレイバーデーを祝日にしていて、各州がそれに倣い、次々と祝日を設置し始めていたところだった。

連邦政府がレイバー デーを5月1日にせず9月の第一月曜日にしたのは、Haymarket affair事件があった日付と近いと、労働者側の事件絡みの感情を刺激し運動が過激化てしまう懸念があったこと、年末には大型の祝日がすでにあったこともあって9月あたりがちょうど良かったこと、労働者のパレードに同調姿勢を取ったこと、等の理由があったとのこと。

このレイバー デーのホリデーシーズンは、クリスマスセールに次ぐ大セールの時期で小売店にとってはかき入れ時。売り上げが最も上がる時期の一つ。皮肉なことに、労働者の権利を祝うレイバー デーに、ほとんどの小売店従業員は休日出勤が半ば義務化され、長時間労働をすることになる。


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